webライターが仕事を探していると「専属ライター募集」という求人を見たことがあるかもしれません。多くのwebライターは、複数の企業や案件を掛け持ちしているため、専属ライターや専属契約に馴染みがないものです。
今回は、専属webライターとはどのようなライターであるか、専属のメリット・デメリットを紹介します。
- この記事では、在宅ワークをしているwebライターの「専属」について紹介します
- 「専属」の対義語に「掛け持ち」を使っています
目次
専属ライターとは
まずは、専属ライターとはどのようなwebライターであるか紹介します。
専属ライターの意味
専属ライターとは、特定の企業1社のみと契約しているライターのこと。webライターというと、数社掛け持ちしている人が多いですが専属のwebライターも存在します。
専属であるため、ほかの企業と契約を結べない=別メディアで執筆はできません。
- 募集要項の確認
- 求人応募の際に「別企業と契約ができないのか」と確認
- 契約書の内容をしっかり確認
この3つは忘れないようにして、契約違反にならないようにしましょう。
似た言葉に専業webライターがありますが、webライターの仕事だけをしている人のこと。反対語としては兼業ライターがあり、働きながらwebライターをしている人を指します。
専属ライターを募集する理由
企業目線で言うと、たくさんのライターに書いてもらうと個性や仕上がりのクオリティに差が出ます。しかし、専属のライターにたくさん記事を書いてもらえばクセやクオリティにばらつきはありません。
ライターの個性よりも、記事の品質を一定に保ちたい、長期でたくさんの記事を書いてほしいメディアでは、専属ライターを確保したいのです。
専属契約をしたのに別の企業と契約したらどうなるのか
いわゆる契約違反をしたら、契約打ち切り(クビ)、不利益が生じた際には損害賠償請求される可能性があります。
「ほかの企業と契約してもバレないでしょ!」と思うかもしれませんが、何をきっかけにバレるかわかりません。ルールは遵守しましょう。
募集案件によって専属の意味が異なる
募集案件の中には専属ライター募集と言いながらも、専業ライターを募集している案件もありました。
専属と専業は意味が異なるので、わからないときや募集要項が曖昧なときは問い合わせをしたうえで求人応募しましょう。
専属ライターのメリット
専属ライターのメリットを紹介します。
スケジュール管理が楽
掛け持ちライターは、
- A社は月末までに10本納品すればOK
- B社は週1依頼で毎週5本執筆
- C社は突発的かつ超短い納期で依頼してくる
など予定が常に前後しやすく、納期やスケジュール管理が大変です。
専属ライターは特定の企業との契約なので、納期が多少前後することはあっても、数日単位で執筆予定が変わることは少ないでしょう。
まとまった収入を得やすい
専属ライターの場合、月30本や50本のように一度に大量の案件を依頼されることも少なくありません。
長期で募集している案件も多いため、webライターとして来月も再来月も月20万円以上稼ぐこともできます。コンスタントにまとまった収入を得たい方は、専属ライター案件がおすすめです。
頭の中がぐちゃぐちゃにならない
たくさんの仕事を掛け持ちすると、極端に忙しいときは納期も作業も頭でぐちゃぐちゃになります。
専属契約なら納期に迫って焦ることはあっても、3社、4社と一気に連絡がくることはないので、無駄に頭の切り替えをしなくてすみます。
専属ライターのデメリット
リスク分散ができない点は、専属ライターの大きなデメリット。その詳細を含んだ3つのデメリットを紹介します。
クビになったら収入が0になる
専属ライター最大のデメリットが、クビになったら途端に収入が0円になることです。たとえば、
- 専属ライター:1社のみ月20万円
- 掛け持ちライター:4社契約 各5万円 合計20万円
このように同じ収入20万円であっても、掛け持ちライターは4社と契約しているぶんリスク分散ができています。1社からクビを切られても、15万円の収入は確定しているのでそれほどお金には困りません。
専属ライターの場合、専属している企業にクビにされると収入は0円。次の仕事が見つかるまで、かなり苦しい生活になりかねません。
長期案件の募集でも長く続くとは限らない
テストライティング→面接→採用後契約書に署名の流れになる企業もあれば、契約書を交わさない企業もあります。
契約書に「契約の更新は1年ごと」などの長期間の仕事を約束する文言があれば「今月でクビね」ということはないはず。
ただ契約書がない場合、求人の募集要項で「長期案件です!」と謳っていても、仕事が半年続くか3か月程度で終わるか正直わかりません。契約書がない=口約束なので、募集要項を120%鵜呑みにしないほうがよいでしょう。
活躍の場が狭くなりスキルアップしにくい
専属ライターなので、専属契約で「ほかの企業と契約はしないで」と言われたらその通りにしないといけません。webライターは、いろいろなメディアでさまざまなジャンルを執筆することでレベルアップします。
ひとつのメディアに縛られたままだと、ほかのwebライターの仕事がどのようなものかわかりません。
- webライター歴が長い
- webライティングのルールや仕組みを把握している
- これまで一通りいろいろなメディアで執筆してきた
これらの人はよいのですが、webライター初心者には専属ライターは不向きです。
初心者ライターは、
- webライティングが自分に合う仕事なのか
- どのようなジャンルの執筆が得意なのか
- どういう企業がいいのか・悪いのか(対応や報酬面で)
この3つの点を自分で判断できるようになることが優先です。専属というと特別感でワクワクしますが、掛け持ちをしたほうがリスクは少なくスキルアップにもなります。
専属ライターの求人を探す方法
専属ライターの求人は、専属以外の求人と比較して少ないです。見つけにくいですが、ひたすら検索すると必ず見つかります。
Googleで「専属 ライター 求人」と検索すれば、求人募集サイトやクラウドワークスを含む、専属契約を希望する求人が表示されます。
在宅ワークではないものも含まれるので、とにかくページをひとつひとつ見ていきましょう。
webライターは掛け持ちしたほうが安心
この記事では専属ライターのデメリットのほうが大きくなりましたが、大げさな話、文字単価15円や毎月100万円収入があるのなら専属契約のほうがいいです。
ただ、webライター初心者やライターとして自分の可能性を広げていきたい人には、掛け持ちwebライターとして働くほうがおすすめです。
専属も掛け持ちもどちらにもメリット・デメリットはあるので、どちらが正解とは言えません。ただ、専属契約をしたのなら契約違反はしないこと、これだけは絶対です。